節約派必見!追い焚き・足し湯・入れ替え、どれがお得
- リフォーム基礎知識
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一日の疲れを癒すバスタイム。でも、その快適さの裏で気になるのはガス代や水道代ではないでしょうか?
家族全員が毎日お風呂を使う家庭では、そのコストも積み重なっていきます。
特に、時間が空いた後のお風呂の温度管理は節約の要。追い焚き、足し湯、さらにはお湯の入れ替えと選択肢はありますが、どれが最もお得なのでしょうか?今回は、それぞれの方法のメリット・デメリットを比較し、どの方法が一番お得なのか解説していきます。
追い焚きのコストとメリット・デメリット
追い炊きの仕組みと基本的なコスト
追い焚き機能は、浴槽内のお湯を循環させて加熱し、適温に保つ仕組みです。給湯器が浴槽のお湯を吸い上げて再加熱し、再び浴槽に戻すことで、温度を一定に維持します。このため、新たにお湯を追加する必要がなく、効率的に温まり直すことが可能です。
追い焚きには一定のコストがかかりますが、使用する頻度や温度設定によって変動します。具体的には、1回の追い焚きでかかるガス代は平均で約50円から100円程度です。ただし、風呂のサイズやお湯の冷め具合、給湯器の性能によっても変化します。また、電気を使用する場合は、電気代も発生する点に注意してください。
追い焚き利用のメリットとデメリット
追い焚きの最大のメリットは、冷めたお湯を使い回せるため、水を節約できる点です。また、新たに湯を入れ替える手間が省けるので、忙しい家庭にもおすすめです。さらに、必要に応じて温度を調整できる機能がついている場合が多く、快適に利用できます。
一方で、デメリットとしては、追い焚きに伴う光熱費が挙げられます。
特に浴槽のお湯が冷めきってしまうと、再び温度を上げるには多くのエネルギーが必要になり、ガス代や電気代が高くなる可能性があります。
また、給湯器自体の使用頻度が高まるため、機器の寿命を縮めることにつながる場合もあります。
ガス代や電気代への影響
追い焚きの使用頻度や給湯温度の設定がガス代や電気代に大きく影響します。たとえば、設定温度を60度など高温にしている場合、光熱費が大幅に増える可能性があります。
一方で、適正な温度設定、たとえば42℃程度に抑えることで、余計なエネルギー消費を防ぐことができます。
また、給湯器の種類や性能によってもランニングコストは異なります。
エコジョーズのような高効率型の給湯器を使用すれば、追い焚きにかかる光熱費を抑えることが可能です。
メーカーや使用条件によって多少の差はありますが、追い焚きを上手に活用することで節約につながります。
効率的な追い焚きのタイミングとは
追い焚きを効率的に行うためには、適切なタイミングを見極めることが重要です。
お風呂のお湯が冷め切る前に追い焚きを開始することで、最小限のエネルギーで済みます。
例えば、お風呂を15分から30分程度放置した場合であれば、温度変化が比較的小さいため、低い光熱費で温め直せます。
また、入浴後にすぐ追い焚きではなく、翌日以降に再びお湯を使用したい場合は、浴槽の水温をあらかじめ高めに維持しておく方法も効率的です。
さらに、浴槽に蓋を閉じた状態にすることで熱が保たれやすく、追い焚きの回数やエネルギー消費を抑えられるため、節約にもつながります。
足し湯のコストとメリット・デメリット
足し湯の仕組みとコスト比較
足し湯とは、お風呂のお湯が冷めた際に適量の熱いお湯を加えることで温度を上げる方法です。
この際には、給湯器を使用して必要な量のお湯を新たに沸かします。
足し湯のコストは「使用するお湯の量」と「給湯器のエネルギー効率」によって変わります。
高温設定でお湯を沸かす場合、ガス代や電気代が高くなる傾向があります。具体的には、足し湯の1回あたりのコストは約105円とされ、追い焚きや入れ替えと比較すると中間的な費用感だと言えます。
足し湯のメリットデメリット
足し湯のメリットとしては、お湯を完全に入れ替える必要がないため、ある程度の水量を節約できる点が挙げられます。
また、短時間でお湯を温め直すことができるため、手軽な選択肢とも言えます。
一方で、デメリットとしては、水温が極端に低い場合には大量のお湯を足す必要があり、その分給湯器のランニングコストが増加します。特にガス給湯器や電気給湯器を使用している場合は、お湯を沸かす温度設定が高いほど光熱費が高くなります。
水道代と給湯器の負担のバランス
足し湯では、新たにお湯を沸かすための水道代と光熱費のバランスを考える必要があります。
少量の足し湯であればコストの増加は抑えられますが、入れる量が多い場合には水道代が嵩むだけでなく、給湯器の性能やエネルギー効率に応じてガス代や電気代への影響が大きくなります。
例えば、給湯温度を60度に設定してお湯を沸かす場合、特に高温での負担が増大し、長期的には給湯器への負担が寿命にも影響を与える可能性があります。
足し湯を効率よく使う方法
足し湯を効率よく使うためのポイントは、まず最適な給湯温度の設定を確認することです。
たとえば、42℃程度を基準にすることで、無駄な光熱費を抑えることができます。
また、浴槽のお湯が冷めきる前に足し湯を行うことで、必要なお湯の量を減らし、節約効果を高められます。
さらに、給湯器の種類やメーカーの仕様を把握し、自宅の給湯器に最適な使い方を実践することも重要です。多機能型のフルオート給湯器では、自動たし湯機能を活用するのもおすすめです。
お湯の入れ替えのコストと利便性
入れ替え時の水道代と給湯代
お湯を入れ替える場合、水道代と給湯代がかかります。
例えば、1回の入れ替えで平均的なお風呂の容量(約200L)を基準に計算すると、水道代は約50〜100円ほど、給湯代については使用する給湯器の種類や設定温度により大きく異なります。
そのため、可能な限り光熱費を抑えるためには、給湯温度を適切に設定し、効率的にお湯を沸かすことが重要です。
入れ替えのメリットとデメリット
お湯を入れ替えるメリットは、何と言っても清潔さです。
常に新しいお湯を使うことで、皮脂汚れや菌の繁殖を抑えることができます。特に入浴の頻度が高い家庭や、子供や高齢者など敏感肌の家族がいる家庭では、入れ替えがおすすめです。一方でデメリットはコスト面です。
お湯の入れ替えに伴う水道代や光熱費は、追い焚きや足し湯と比較して高くなりがちです。また、給湯器の負担も増えるため、頻繁に行うと耐用年数の短縮にもつながります。
清潔さとコストのバランス
お湯の入れ替えは清潔さを保つうえで最適な選択肢ですが、その分コストがかかります。
そのため、清潔さと節約のバランスを図るためには工夫が必要です。
例えば、家族全員が同じタイミングで入浴し、一度の入れ替えで済ませることでコストを抑えることが可能です。また、給湯器の温度をお風呂に適した42度程度に設定することで光熱費を節約することができます。メーカーや製品によってはエコ運転モードが備わるものもあるため、効率よくお湯を活用することが節約に役立ちます。
どの頻度で入れ替えるべき?
お湯の入れ替えの頻度は、家庭の状況や使い方によります。毎回入れ替える方が理想的な清潔さを保てますが、その場合コストが高くなるため、家族の人数や入浴時間の間隔に応じて調整するのがおすすめです。
例えば、1〜2人の家庭では1日1回の入れ替えが現実的ですが、大人数の場合は2日に1回にするなどの工夫も可能です。入浴後すぐに風呂水を抜くことで、湯垢の発生を防ぎ、清潔さを保ちながらコストを抑えることができます。
家庭状況に応じた最適な方法
お風呂のお湯を利用する方法を選ぶ際には、家庭の生活スタイルに合わせた判断が重要です。
例えば、長時間お風呂に入らない場合や、頻繁に追い焚きが必要ない家庭では、「足し湯」や「お湯の入れ替え」が向いている場合があります。
一方で、お湯を再利用する機会が多い場合や、家族が多く使用頻度が高い場合は「追い焚き」を選ぶ方が便利で節約にも繋がります。給湯器の利用状況や入浴習慣を把握し、それに合った方法を取り入れることが光熱費の削減に繋がります。
給湯器の種類と性能を理解する
給湯方法を選択するうえで、使用している給湯器の種類や性能を把握することが非常に大切です。現在販売されている給湯器には「給湯専用」「オート」「フルオート」といったタイプがあります。
例えば、フルオート給湯器には自動でたし湯や配管の自動洗浄機能が備わっています。
一方、オート給湯器では自動たし湯はできませんが、追い焚き機能は利用可能です。
適切な温度設定に心がけることで、無駄な光熱費を抑えることができます。
エコな使い方を実践するコツ
給湯器を効率的に使うためには、日々の小さな工夫が大切です。
例えば、家族全員が連続で入浴できるようにスケジュールを調整することで、追い焚きの回数を減らすことができます。
また、お湯を沸かす際は、必要以上に高温に設定しないことを心掛けましょう。
何度に設定すれば効率的なのかメーカーの推奨温度を確認し、42℃程度に設定することで電気代やガス代を節約できます。
さらに、浴槽や湯はりする際の保温効率を高めるために、断熱性の高い風呂蓋を使用するのもおすすめです。これらの実践によって、光熱費の削減を実現することができます。
選択肢ごとの長期的なコスト比較
追い焚き、足し湯、お湯の入れ替えのいずれの方法を取るにしても、それぞれのコストを長期的な観点から比較することが重要です。例えば、1日の光熱費を基準にした場合、追い焚きは約99円、足し湯は約105円、お湯の入れ替えは約117円とされています。
一見、小さな差に見えるかもしれませんが、1か月、1年単位で見ると大きな差になります。
また、給湯器自体の効率や寿命にも目を向けましょう。高性能な給湯器を導入することでランニングコストを抑えることができ、結果として総合的な節約に繋がる場合もあります。
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